イオンクロマトグラフィー(IC)Ion Chromatography

イオンクロマトグラフィー(IC)は、溶液中のイオン成分を短時間で一斉分析ができます。イオン成分をイオン交換樹脂との親和力の差によって分離し、電気伝導度もしくは吸光度検出器により定量します。
また、ICは溶液中のイオン成分を定量するだけでなく、さまざまな前処理を施すことにより、薬液・金属材料・樹脂製品中のイオン成分組成比・不純物量を明らかにします。

原理

原理図

(1) 試料溶液を注入すると、サンプルループにて一定量注入。
(2) 分離カラムにて、イオン交換樹脂への親和力の差によって成分ごとに分離。
(3) サプレッサーにより、バックグラウンドを低くし、測定イオンは高電気伝導物質になる。
(4) 分離されたイオンを検出する。
(5) 試料溶液と標準溶液の保持時間と成分強度からイオン濃度が定量できる。

特徴

  • ppb~数十ppmオーダの定量分析
  • 濃縮カラムを使用することによりpptレベルの分析が可能
  • アニオン成分・カチオン成分ごとに一斉分析
  • ラクトースなどの糖類も分析可能

用途

プロセス管理支援

  • フッ化アンモニウムの高精度イオン分析
  • 有機溶媒中の水溶性イオン成分分析
  • エッチングメカニズム解明のための薬液組成分析

プロセス開発支援

  • 樹脂中の腐食性イオン成分評価(条件抽出試験・不純物定量分析)
  • イオン液体中の不純物イオン成分分析
  • 蛍光体中の組成・不純物イオン分析

グリーン調達・環境支援

  • 電子材料・インク・電解液などのハロゲンフリー材料の高感度分析
  • スクラバー排ガス中のイオン分析
  • 薬液リサイクル性能評価のための組成分析

[ 更新日:2024/02/27 ]

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