化粧品の凹凸形状の定量評価Quantitative Evaluation of Surface Roughness on Cosmetics
化粧品のツヤ・質感・仕上がりは、表面の凹凸形状が大きく寄与します。凹凸量を定量的に比較するには、高さ情報が得られるコンフォーカル顕微鏡や、AFM(原子間力顕微鏡)による測定が有効です。
化粧品のツヤ・質感・仕上がりは、表面の凹凸形状が大きく寄与します。凹凸量を定量的に比較するには、高さ情報が得られるコンフォーカル顕微鏡や、AFM(原子間力顕微鏡)による測定が有効です。
異なるメーカーのマスカラをガラスプレートに塗布し、凹凸状態の評価を実施しました。
試料 | コンフォーカル顕微鏡 (μm) | AFM (nm) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Ra | Rq | Rz | Ra | Rq | Rz | |
A | 3.3 | 6.1 | 83.0 | 137 | 178 | 378 |
B | 1.6 | 2.1 | 33.6 | 378 | 523 | 4051 |
Ra:算術平均粗さ Rq:二乗平均粗さ Rz:最大高さ
コンフォーカル顕微鏡では、試料Aに大きい凹凸が見られ、ラフネス値も大きいですが、AFMでさらに拡大して観察すると、試料Bには局所的な凹凸が見られ、ラフネス値も大きいことが分かります。
コンフォーカル顕微鏡は全体的な傾向を、分解能が高いAFMは局所的なラフネスを数値化できます。
[ 更新日:2025/04/22 ]
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