3DAPとEBSDによる鉄鋼材料の分析3DAP (APT) and EBSD Analysis of Steel Materials
3DAP(3次元アトムプローブ)はナノサイズの原子配置を分析することが可能で、EBSD(電子後方散乱回折)は微小なサブミクロン領域の結晶方位解析を行うことが可能です。これらの手法の組み合わせにより、特定の結晶粒の組成や境界偏析を評価しました。
ステンレス鋼(SUS329)の表面のEBSD観察から特定の結晶粒を選択し、その境界がアトムプローブ分析範囲に入るようにEBSD観察を行いながら、針状試料を作製しました。
α相:体心立法格子 (bcc)γ相:面心立法格子 (fcc)
境界付近の濃度プロファイルを作成した結果、α相/γ相境界において、Cなどの偏析および、その濃度が明らかになりました。
[ 更新日:2025/04/22 ]
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