液晶ディスプレイの不良解析Failure Analysis of Liquid Crystal Display
液晶ディスプレイ(LCD)はガラス基板・液晶・配向膜・カラーフィルターおよび透明電極など様々な部材から構成される表示機器です。当社は長年培った技術・経験を基に、LCDの不良解析を実施し、発生原因の特定にまで踏み込んだ不良メカニズムの解明をサポートします。
<配向膜、平坦化膜>
<液晶>
LCDの不良の多くは、製品の製造環境からの汚染や、LCDを構成する材料の不具合に起因します。製造環境や材料を詳細に調査・分析し、製品の不良発生のメカニズムを究明していきます。材料・部材についてはお客様専用の分析データのライブラリを作成し、不良解析に用います。
ウェーハ放置法は、汚染を吸着する媒体を任意ポイントに設置する簡易な方法で、直接大気の捕集が困難なチャンバー内、搬送経路の空間などの評価に適しています。
構成部材からの発生ガス挙動を把握することは、表示不良、気泡、剥がれなどの不具合をコントロールする上で重要です。目的に応じて、様々な発生ガス分析をご提案します。
各温度領域の質量スペクトルからガスを定性し、各成分ごとの発生速度、発生量を得ることができます。
XPSのピーク面積は元素量と相関があるため、組成評価が可能です。測定例では2種類のSiN膜を測定し、試料Cと試料Dで組成比が異なることが分かります。
Si-H結合の吸収ピーク強度に差異がみられ、試料Cは膜中にSi-H結合として、Hを多く含むことが分かります。
[ 更新日:2025/04/22 ]
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