鉱物のアトムプローブ分析APT Analysis of Geological Samples
アトムプローブ(3DAP)分析では、これまで測定が難しかった導電性の低い物質や有機物への適用が世界的に進められています。今回、ほぼ絶縁物に近い鉱物の3DAP分析に成功したのでその事例をご紹介します。
人工的に合成した鉱物焼結体の3DAP分析を行いました。針状試料に粒界が入るように作製し、かんらん石粒界にAl,Caのほか、TEM-EDSではとらえられないわずかなLi量の偏析を確認しました。
試料提供元 東京大学 平賀先生
2013年に地球に落下したチェラビンスク隕石に含まれる鉱物の3DAP分析を行いました。人工合成物だけでなく天然の鉱物においても、粒内における組成の均一性や微小な析出物の有無を確認できました。先行研究で報告されている鉱物学的特徴と矛盾しない結果が得られました。
[ 更新日:2025/04/22 ]
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