ナノマテリアル材料の化学分析Chemical Analysis for Nanomaterials
ナノマテリアル材料を用いた製品の開発・プロセス改善には、その化学的な性質の把握が重要です。化学分析で、純度、不純物の組成・定量、含水率や官能基の種類など、さまざまな情報を得ることができます。
加熱分離-炭素分析測定により、ほかの有機物中の炭素成分と分離しCNTの定量が可能です。
有機不純物は、LC/MS・GC/MSなどで分析します。LC/MSでは組成演算(精密質量と安定同位体比から絞り込み)により、不純物の組成式確認・定量が可能です。無機不純物は、ICP-OES・ICP-MS・ICなどで分析します。
不純物ピークの組成演算結果
酸化グラフェン1)を加熱したときの発生ガス温度プロファイルより、官能基や不純物などの多くの情報を得ることができます。TPD/MSでは、各温度域で発生した水分およびCO2を定量できます。
1) 酸化グラフェン分散液を乾燥したもの
※試料ご提供元:
岡山大学
異分野融合先端研究コア
准教授 仁科 様
検量線より、酸化グラフェン粉から発生した総水分量は13wt%
[ 更新日:2024/07/11 ]
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