LC/MSによるフラーレン誘導体中不純物の解析Structure Determination of Impurity in Fullerene Derivative

フラーレンおよびその誘導体は、その電気特性・熱的特性から、有機薄膜太陽電池・燃料電池・電子材料分野・半導体など多くの分野での応用が期待されています。
一方で、PCBM1)などのフラーレン誘導体に含まれる不純物がデバイス性能へ影響を及ぼすことが示唆されており、この不純物の構造を知ることがデバイス特性を制御する上で重要です。

1) PCBM: Phenyl C61 Butyric acid Methyl ester

事例

60PCBM中の不純物の構造解

60PCBMのLC/MSによる測定

トータルイオンクロマトグラム
トータルイオンクロマトグラム
60PCBM(m/z 910)のマスクロマトグラム(主成分)
60PCBM(m/z 910)のマスクロマトグラム(主成分)
m/z=1030のマスクロマトグラム(不純物)
m/z 1030のマスクロマトグラム(不純物

精密質量の測定
m/z 1030.0980

矢印

主成分である60PCBMのほか、15min付近にm/z 1030の不純物のピークが確認されます。

不純物のピークの組成演算による解析

組成演算
組成演算

不純物の組成の
絞り込み

矢印

組成演算(精密質量と安定同位体比より組成の絞り込み)を行い、目的とする不純物の組成式を得ることができます。

第一候補:C82H14O2

組成演算による解析で候補のC82H14O2同位体パターン(シミュレーション)と不純物ピークのマススペクトル

不純物の組成の
確認

矢印

また、得られた組成式の同位体パターンをシミュレーションした結果、同位体パターンと比較することで組成を確認できます。

不純物は(C82H14O2)70PCBMと同定

LC/MS/MS
LC/MS/MS外観
LC/TOP-MS
LC/TOF-MS外観

[ 更新日:2022/03/30 ]

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