医薬品分析サービス 4 細胞培養工程における分析評価 Analytical Evaluation in Cell Culture Process MSCおよびiPS用培養液の微量金属元素の含有量評価~ICP-MS~ 近年、再生医療分野の成長が著しく拡大しています。 当社では、細胞培養の製造工程評価の 一環として、各種分析サービスをご提供しています。 事例として、間葉系幹細胞(MSC)および人工多能性幹細胞(iPS)の培養過程で使用する培養液 や器具について、ICP-MS・GC/MS・FT-IR分析を行いましたので、ご紹介します。 市販のMSCおよびiPS用培養液を、適切な前処理を施して溶液化し、ICP-MSで測定を行いました。 細胞培養に影響する可能性のある9つの金属元素を測定対象とし、分析精度を確認するため、標準添加による 回収率を算出しました。 試料の分取 各種培養液・ 培養上清など 前処理 酸・アルカリ希釈 または マイクロウェーブ分解 測定 ICP-MS※ 9元素 Mg,Mn,Fe,Ni,Co,Cu,Zn,Se,Mo ※必要に応じてICP-OESを用います 前処理のイメージ MSC用培養液 iPS用培養液 ※定量下限値は、試料条件により変動します ※定量下限値は、試料条件により変動します Mg Mn Fe Ni Co Cu Zn Se Mo 培養液 15000 1 47 3 17 <1 140 11 3 定量下限値 10 1 10 1 1 1 10 10 1 標準添加回収率(%) 89 80 98 116 116 107 90 100 100 単位:ng/mL Mg Mn Fe Ni Co Cu Zn Se Mo 培養液 18000 1 66 2 30 4 150 <10 4 定量下限値 10 1 10 1 1 1 10 10 1 標準添加回収率(%) 89 80 89 110 110 107 86 102 102 単位:ng/mL <MSCおよびiPS用培養液のICP-MS分析結果> 細胞培養工程において、培養液中の微量金属成分の変化や設備などからの 予期せぬコンタミネーションを捉えることができます 培養液中の金属含有量は、1~18000ng/mLでした(各元素の定量下限値は1~10ng/mL)。 また、標準添加 による回収率は80~120%の範囲内で、ICP-MSにて精度よく評価できることを確認しました。 25-044
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