医薬品分析サービス 12 3次元X線顕微鏡によるカプセル内部の塩粒子の粒度分布測定 Evaluation of Salt Particle Size Distribution in Capsule by 3D X-ray Microscopy カプセル内に含まれる粒子の大きさは薬の効果と密接な関係があると言われ、粒度分布を 得ることが求められます。 3次元X線顕微鏡(X線CT)では、対象物内部のX線吸収率の違いを 3次元で可視化することにより、非破壊で内部物質の粒度分布を調べることができます。 事例 塩 (塩化ナトリウム) を封入したカプセルの内部観察 カプセルの大きさ 塩粒子を含むカプセル のX線CT像から個々の 塩粒子を識別し、粒子 の大きさ・表面積などを 統計的に解析することが 可能です。 X線CT像 X線CT像の塩粒子を識別 塩粒子の分離識別 塩粒子の体積で色分け 0.012~0.10 mm3 0.10~0.20 mm3 0.20~0.30 mm3 0.30 mm3~ 測定結果から得られる値 平均 標準偏差 塩粒子の体積 0.17 mm3 0.090 mm3 塩粒子の表面積 1.9 mm2 0.66 mm2 塩粒子の直径1) 0.67 mm 0.12 mm 0 20 40 60 80 100 120 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 頻度 塩粒子の体積 (mm3) ヒストグラム 測定値 理論曲線 0 50 100 150 0 1 2 3 4 頻度 塩粒子の表面積 (mm2) ヒストグラム 測定値 理論曲線 0 20 40 60 80 0.3 0.5 0.7 0.9 頻度 塩粒子の直径 (mm)1) ヒストグラム 測定値 理論曲線 ヒストグラム中の理論曲線は対数正規分布を表しており、今回使用した塩粒子の体積・表面積・直径の分布は どちらも対数正規分布とよく一致する結果が得られました。 1) 粒子を球と仮定し、粒子の体積から直径を計算 16-071(3)
RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=