医薬品分析サービス 11 錠剤内部の密度分布 Density Distributions Inside Tablets 打錠条件により、錠剤内部に空隙が残る場合や密度分布が変化する場合があります。 3次元X線顕微鏡(X線CT)は、非破壊かつ3次元での観察により、空隙分布や密度変化の数値化 が可能で、打錠条件の改善に役立てることができます。 錠剤のX線CT観察 三角錠のX線CT結果の3次元表示 1mm 錠剤の密度分布とX線CT像の輝度の関係 固体 空 隙 固体 空 隙 各領域内の輝度のヒストグラムを作成 空隙率が小さい 空隙率が大きい 度数 輝度 空隙 固体 空気のX線吸収率はほぼゼロで輝度は小さくなります。 そのため、各領域内の固体の占める割合により輝度の ヒストグラムの歪み方が異なることから、これを歪度として 数値化することができます。 空隙率が大きいほうが歪度が 小さくなります。 X線CT像の1断面 左図への歪度像の重ね合わせ 歪度が大きい場所を明るく、歪度が小さい場所を暗く 表示しています。 中心部で歪度が小さいため、中心部は 空隙率が大きく、低密度であることが示唆されます。 ※試料ご提供元:株式会社畑鐵工所 様 19-111
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