3次元アトムプローブ解析事例集

3次元アトムプローブ解析事例集 19-073 15 GaNエッチピット直下の転位の3DAP分析 GaN自立基板上縦型pnダイオードにおいて、エッチピット直下の貫通転位付近の3DAP分析を行い ました。 その結果、ピットによって転位へのMg偏析の有無が異なることが分かりました。 TEM/STEMは高分解能観察が可能であり、構造解析や結晶欠陥の観察・解析などに有用です。 GaNエッチピット直下転位の分析 Dislocations under GaN-pit (本検討は、名古屋大学天野研究室との共同研究により行われたものです) 断ピッ面 ト直下の STEM像 ピットの表面SEM像 ピットの概略図 転位 1μm 1μm 500nm 転位 針状試料のSTEM像 Mg 100nm 転位にMgが偏析していない Mgの3DAP像 分析領域 50nm 転位にMgが偏析している Mgの3DAP像 針状試料のSTEM像 100nm 分析領域 Mg 50nm 一方、局所的・3次元的な元素分布について、3DAP(3次元アトムプローブ)の有用性が認められて います。 STEM観察と3DAP分析を同一試料で実施することで、構造・結晶欠陥と添加元素の 原子偏析位置の関連性について評価できます。

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=