錠剤構成成分の分布
Analysis of Components Distribution in Tablet

錠剤を構成する薬効成分・賦形剤・滑沢剤・その他添加剤などの分布・分散状態を把握することは、錠剤の設計および品質管理のうえで重要です。構成成分の分布をTOF-SIMSで、成分の同定をラマン散乱分光で行なった事例をご紹介します。

X線CT観察とTOF-SIMSによる構成成分の分布

X線CT像では、薬剤の粒子形状と空気空間は確認できますが、錠剤構成成分の同定はできません。


3次元X線顕微鏡(X線CT)像
3次元X線顕微鏡(X線CT)像

TOF-SIMS分析
TOF-SIMS分析

TOF-SIMSでは、アセトアミノフェン(薬効成分)、マンニトール(賦形剤)、ステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)の粒径と分布を確認できました。
 また、それ以外に3種の異なる成分の分布を確認できました。

錠剤構成成分分布の重ね合わせ像
錠剤構成成分分布の重ね合わせ像

TOF-SIMSによる各成分分布像
TOF-SIMSによる各成分分布像

ラマン散乱分光による構成成分の同定

錠剤の薬効成分部分を、同定能力の高いラマン散乱分光で確認したところ、アセトアミノフェンのスペクトルと一致しました。
 本手法は成分同定や結晶多形の分布を確認するのに適しています。

ラマンスペクトルとアセトアミノフェンの分布図
ラマンスペクトルとアセトアミノフェンの分布図

※本試料は大阪ライフサイエンスラボ様、株式会社畑鐵工所様にご提供いただきました。

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[更新日:2017/09/12]

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