電気加熱原子吸光分析(ETAAS)Electrothermal Atomic Absorption Spectrometry

原子吸光分析(AAS)は、単元素の定量分析が高感度で可能な分析手法です。特定の元素に対して高い選択性があるため、無機分析の公定法として採用されています。また、ICP-MSでは妨害元素の影響を受けてしまう場合の補助としても用いられます。

原理

試料溶液を黒鉛(グラファイト)炉内で電気抵抗加熱(1,500~2,500℃)により原子化させ、そこに光を照射することで、基底状態の原子が元素特有の波長の光を吸収して励起状態に遷移し、この吸光度から元素濃度を定量できます。

装置外観
装置外観

特徴

  • ng/L~μg/Lオーダの定量分析が可能
  • ~数十µLの極少量で分析が可能
  • ICP-MSでは対応が難しい、
    • 高濃度マトリックス
    • コロイド状試料
    • 有機溶媒

などの試料状態でも分析することが可能

測定可能な元素と一般的な定量下限

測定可能な元素と一般的な定量下限

用途

各種材料中の微量不純物分析に対応しています。

※特にアルカリ金属元素を高感度に分析できます。

主な分析対象

  • 金属 :高純度金属材料・一般金属材料
  • 液体 :高純度無機試薬
  • 有機物:電子デバイス用の封止樹脂・レジストや各種有機機能材料など

事例

樹脂材料中の微量Cuの分析

液状樹脂を有機溶媒に溶解して分析し、酸分解-ICP-MSよりも高感度に定量できます。

単位:µg/kg

  樹脂
有機溶媒希釈 酸分解-ICP-MS
Cu <5 <50

※「<」は定量下限値未満を示す

[ 更新日:2022/03/30 ]

分析に関するお問い合わせ

お問い合わせ

よくあるご質問

依頼に関するお問い合わせ

入力フォームはこちらから

電話番号・メールアドレス

トップに戻る