3DAPによる駆動用磁石分析3DAP (APT) Analysis of Neodymium Magnets

駆動用磁石(ネオジム磁石)における厚さ数nmの粒界相に偏析する微量 元素を3DAP(3次元アトムプローブ)を用いて分析しました。

ネオジム磁石の粒界相

ネオジム磁石は、Nd,Fe,Bを主成分とする永久磁石です。磁力が非常に強く、ハードディスクドライブや音楽プレーヤーなどの部品から、ハイブリッド・電気自動車用モータに至るまで多岐に使用されています。
主相/主相間の粒界相が保磁力向上に大きな影響及ぼすと考えられており、ナノオーダでの解析が重要です。

3DAPによる微小領域の組成分析

粒界相ではBは減少、Cu,Ndは増加しています。また、Cuは界面に二つのピークを有していることが分かります。

ネオジム焼結磁石の断面SEM像
ネオジム焼結磁石の断面SEM像
粒界相付近における微量元素の濃度プロファイル
粒界相付近における微量元素の
濃度プロファイル
針状試料のSEM像、3DAP像、粒界相近傍の原子分布
NdFeB永久磁石の粒界におけるCuの分布
NdFeB永久磁石の粒界におけるCuの分布

[ 更新日:2024/02/26 ]

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