抗がん剤の曝露調査サービスWorking Environment Investigation Service of Anticancer Drug Exposure

抗がん剤を取り扱う医療従事者の職業性曝露に対し、関係団体に通達が行われました。 (平成26年、厚生労働省:発がん性等を有する抗がん剤等に対する曝露防止対策について) これにより、調剤・投与・廃棄・清掃手順の見直し・改善が必要となり、そのためには汚染量を正確に把握することが重要です。 当社では、これらの改善に活用できる、高感度な抗がん剤曝露調査サービスをご提供します。

病院内調査

取り扱い従事者の行動範囲の汚染量を把握することにより、曝露防止などの改善に役立ちます。

拭き取り

測定場所・測定方法(例)

(1) 点滴バッグ準備台作業面 (6) 抗がん剤調製室外床面
(2) PC周り(キーボードやマウス) (7) エアコンフィルター
(3) 安全キャビネット内 (8) 点滴カート前床面
(4) 安全キャビネット前床面 (9) 作業手袋
(5) 抗がん剤調製室ドアノブ  

※測定場所はご要望にお応えします

● ワイプ法(拭き取りキットを使用)
● ステンレスプレート法
  面積例:10cm×10cm、
  25cm×25cm、50cm×50cm
● 抽出法(ガウン・手袋など)

現場サンプリング

曝露調査では、現場サンプリングが重要となります。当社の分析技術者が採取ポイントの選定や適切な採取方法をご提案します。また、当社オリジナルの拭き取りキットを使ったサンプリングも可能です。

表面サンプリング

ポイント:作業者の行動範囲の汚染

表面サンプリング
採取箇所 CPA測定値
(ng) (ng/cm2)
PCマウス
<0.1   
-
カートの天板
0.2
  0.002
クリーンブース内
8.0
0.16

CPA : シクロホスファミド

気中サンプリング

ポイント:ブースの封じ込め性能および個人曝露量

気中サンプリング
採取箇所 CPA測定値 (8時間採取)
(ng) (ng/m3)
全ポイント <0.1 <0.14

拭き取りキットでのサンプリング


誰でも同じように簡単にサンプリング可能な「拭き取りキット」を開発しました。

拭き取りキットでの採取

ご依頼の際は、下記情報のご連絡をお願いします。
・薬剤数
・対象とする薬剤名
・見積書宛名
・調査スケジュール

特殊調査サービス

当社では調査、デザインから測定まで、ご要望に応じたサービスをご提供します。

抗がん剤の気化確認試験

抗がん剤の気化確認試験

測定結果:シクロホスファミドの気化確認試験

捕集フィルター 測定値 (38時間採取)
(ng) (ng/m3)
(1) 前段 有機ガス捕集フィルター 0.8 0.24
(2) 後段 有機ガス捕集フィルター <0.1    <0.03   

PTPシートの表面汚染測定

PTPシートの表面汚染測定
実施内容 測定値 (ng) 定量下限値
(ng)
5-FU CPA
PTP裏面拭き取り 4.0 1.3 0.1
5.6 2.2

5-FU : フルオロウラシル
PTP : Press Through Package (錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のもの)

以下の薬剤について調査可能です。
表面汚染評価では、表面の抽出など特殊な測定にも対応可能です。

対象薬剤1) 表面汚染
評価
気中濃度
評価2)
定量下限3)
(ng)
備考

シクロホスファミド

(CPA)

   0.1

表面汚染評価は、対象薬剤の種類によっては同一試料での測定も可能です。

イホスファミド    0.2

フルオロウラシル

(5-FU)

   0.1
ゲムシタビン塩酸塩    0.1
ドセタキセル  4
パクリタキセル 10
シスプラチン

20

(Pt量として0.14))

カルボプラチン

10

(Pt量として0.14))

ドキソルビシン塩酸塩   2
ダウノルビシン塩酸塩   2

1) 表に記載の対象薬剤以外の薬剤については、ご相談ください。
2) ハイフン(ー)は非対応です。
3) 定量下限値は対象面の形状や材質、抽出に用いる溶媒量や共存物質の状態によって変わります。
4) ICP質量分析装置でPtとして測定した場合

[ 更新日:2024/02/27 ]

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